全核兵器消滅計画
中嶋彰
この本も図書館の新刊図書で見かけたのですが、かなり怪しい感じで、ものは試し!とばかりに借りて読んでみました。
最初は、SFか何かだと思ったのですが、大元のアイデアは、高エネルギー加速器研究機構の元機構長の菅原寛考氏が考えたものでした。
ニュートリノを使って核兵器を消滅させるという菅原氏のアイデアをわかりやすく説明するために、著者が原爆や水爆の開発の歴史や背景、構造から、ニュートリノの性質やニュートリノを発生させ原爆を無効化させるほど能力を持った加速器の問題点などを補足して、素人でもわかりるようにまとめています。
思っていたより、わかりやすく読みやすかったです。
原爆は、物理学者が作ったものだけに、その弱点もやはり物理学者が詳しいわけで、こういうアイデアを思いついたのが被爆国である日本人の研究者だというのも当然かなっと思います。
しかし実際にこんな装置が出来るとしたら、世界政府が出来た後でしょうね。
一番の障害はアメリカだろうし・・・。
こういう事を思いつた人が、日本人であることが誇りに思える一冊でした。